4.図形の性質と合同:中学2年数学―オリジナル基礎教科書

中学数学[総目次]

中学2年数学 4章 図形の性質と合同

図形の合同検定

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2級:三角形の合同条件
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1級:三角形の合同の証明とその書き方
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1.直線と角

2本の直線が交わるとき,向かい合う角を対頂角(たいちょうかく)といいます。

図の,赤色どうしの角が対頂角。

青色どうしの角も対頂角

重要

対頂角は等しい

🤔「なぜ?」

ポイントは一直線にできる角が180°であるということ。

もし,図の青色の角が70°だったら?

赤色の角はどちらも $180^\circ-70^\circ$ で $110^\circ$

だから対頂角は等しい!

例題 次の図で,$\angle a$ ~ $\angle d$ の大きさを求めなさい。

こたえ

対頂角は等しいから,$\angle a=80^\circ,\ \angle b=30^\circ$

一直線の角は $180^\circ$ だから,$\angle c=180^\circ-(80^\circ+30^\circ)=70^\circ$

対頂角は等しいから,$\angle d=\angle c=70^\circ$

答え $\angle a=80^\circ,\ \angle b=30^\circ,\ \angle c=\angle d=70^\circ$

🔹同位角とは?

次の図において,赤色どうしのような位置関係にある角を,それぞれ同位角(どういかく)といいます。

この図には,同位角の関係にあるものが全部で4組あります。

同じ色の角が同位角

🔹錯角とは?

次の図において,赤色のような位置関係にある角を,それぞれ錯角(さっかく)といいます。

この図には,錯角の関係にあるものが全部で2組あります。

同じ色の角が錯角

例題 次の図で,$\angle a$ の同位角をいいなさい。また,$\angle p$ の錯角をいいなさい

こたえ

$\angle a$ の同位角は $\angle p$

$\angle p$ の錯角は $\angle c$

重要

同位角が等しいならば,$\boldsymbol{\ell\, //\, m}$

🤔「なぜ?」

おおざっぱにいうと,三角定規2つで平行線が引けるから。

重要

錯角が等しいならば,$\boldsymbol{\ell\, //\, m}$

🤔「なぜ?」

図の①対頂角が等しいから,

「錯角が等しい」ならば,「同位角も等しい」

がいえます。

次に,先ほど学んだ内容により,

「同位角が等しい」ならば,「$\ell\, //\, m$」

よって,

錯角が等しい $\Longrightarrow$ 同位角が等しい $\Longrightarrow \ell\,//\, m$

が成り立つから,真ん中を省略して,

錯角が等しい $\boldsymbol{\Longrightarrow \ell\,//\, m}$

が成り立ちます。

実は「同位角が等しい $\Longrightarrow \ell\,//\, m$」 の逆,つまり

$\ell\,//\,m$ ならば,同位角が等しい

もいえます!

更に,

$\ell\,//\,m$ ならば,錯角が等しい

もいえます!!

まとめ

2直線 $\ell,\ m$ について

  • $\ell\, //\,m$ ならば,同位角も錯角も等しい
  • 同位角が等しいならば,$\ell\,//\,m$
  • 錯角が等しいならば,$\ell\,//\,m$

例題 次の図について,各問いに答えなさい。

(1) $\ell\,//\,m$ である理由をいいなさい。

(2) $\angle x,\ \angle y$ の大きさを求めなさい。

(3) $\ell$ と $m$ 以外に平行な直線の組を見つけて,記号 // を使って表しなさい。

こたえ

(1) 同位角が110°で等しいから。

(2) 平行線の同位角は等しいから $\angle x=60^\circ$

   平行線の錯角は等しいから $\angle y=70^\circ$

(3) $p//q$

2.三角形の角

🪄内角とは

△ABCにおいて,∠A,∠B,∠C を,△ABCの内角(ないかく)といいます。

🪄外角とは

次の図色を付けた角のような角を外角といいます。

三角形では1つの内角につき,2つの外角がありますから,
全部で2×3=6個の外角があります。

次の図の青色の6つの角が外角です。

重要 (小学校の復習)

  • 三角形の3つの内角の和は180°
  • 三角形の1つの外角は,それと隣り合わない2つの内角の和に等しい。
🤔三角形の3つの内角の和が180°になるのはなぜ?

次の図のような平行線を引きます。

平行線の錯角は等しいので,(あ)=(え)

平行線の同位角は等しいので, (い)=(お)

よって,

 (あ)+(い)+(う)
=(え)+(お)+(う)
=180°     

例題 次の図で,$\angle x$ の大きさを求めなさい。

(1)

(2)

こたえ

(1) $\angle x=30^\circ+50^\circ=\underline{\boldsymbol{80^\circ}}$

(2) $\angle x=120^\circ-80^\circ=\underline{\boldsymbol{40^\circ}}$

🪄鋭角(えいかく)・鈍角(どんかく)とは

🔹鋭角:0°より大きく90°より小さい角

🔹鈍角:90°より大きく180°より小さい角

この用語を用いると,三角形は次の3つのどれかに分類されます。

  • 鋭角三角形:3つの内角がすべて鋭角の三角形
  • 直角三角形:1つの内角が直角の三角形
  • 鈍角三角形:1つの内角が鈍角の三角形

三角形の3つの内角の和は180°なので,鈍角はあっても1つ。

🙄「どうして??」

鈍角が2つ以上あると,内角の和が180°を超えてしまいます!

例題 2つの内角の大きさが次のようなの三角形は,鋭角三角形,直角三角形,鈍角三角形のどれになるか答えなさい。

(1) 20°,80°

(2) 35°,55°

(3) 30°,45°

こたえ

(1) 残りの角の大きさは,$180^\circ-(20^\circ+80^\circ)=80^\circ$

よって,鋭角三角形

(2) 残りの角の大きさは,$180^\circ-(35^\circ+55^\circ)=90^\circ$

よって,直角三角形

(3) 残りの角の大きさは,$180^\circ-(30^\circ+45^\circ)=105^\circ$

よって,鈍角三角形

3.多角形の内角と外角

Q. 五角形の内角の和は?

内部に三角形が3個できるから,

$180\times3=540^\circ$

Q. 六角形の内角の和は?

内部に三角形が4個できるから

$180\times4=720^\circ$


多角形の内角の和は

  • 三角形 180°×(-2)=180°
  • 四角形 180°×(-2)=360°
  • 五角形 180°×(-2)=540°
  • 六角形 180°×(-2)=720°

     $\vdots$

一般に $n$ 角形では,内部に $(n-2)$ 個の三角形をかくことができます。

よって,$n$ 角形の内角の和は

$180\times(n-2)=180(n-2)^\circ$

重要

$\boldsymbol{n}$ 角形の内角の和は $\boldsymbol{180(n-2)^\circ}$

例題 次の各問いに答えなさい。

(1) 正八角形の1つの内角の大きさを求めなさい。

(2) 内角の和が900°になるような多角形は何角形か答えなさい。

こたえ

(1) $180^\circ\times(8-2)=180^\circ\times6=1080^\circ$

よって $1080\div8=\underline{\boldsymbol{135^\circ}}$

(2) $n$ 角形だとすると

\[180^\circ\times(n-2)=900^\circ\]

両辺を $180$ で割って $n-2=5$

よって $n=7$

答えは 七角形

重要

多角形の外角の和は360°である

外角の和は,それが何角形であっても,関係なく360°です!

🤔「どうして?」

どの頂点でも,内角と外角の1つの和は180°

:四角形

頂点 $n$ 個分の合計は $180\times n$

内角の合計を引いて

\begin{align*} 180n-180(n-2)&=180n-180n+360\\[5pt] &=360^\circ \end{align*}

計算結果に $n$ が含まれていません。

つまり,外角の和は $n$ の値に関係なく,常に360°です!

補足

180°より大きい内角については,その外角は考えません。

例題 次の図において,$\angle x$ を求めなさい。

(1)

(2)

こたえ

(1) \begin{align*} \angle x&=360^\circ-(130^\circ+120^\circ)\\[5pt] &=360^\circ-250^\circ\\[5pt] &=\underline{\boldsymbol{110^\circ}} \end{align*}

(2) \begin{align*} \angle x&=360^\circ-(90^\circ+50^\circ+70^\circ+80^\circ)\\[5pt] &=360^\circ-290^\circ\\[5pt] &=\underline{\boldsymbol{70^\circ}} \end{align*}

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