次の問いに答えなさい。

10点×4=40(点)

(1) $54\times\dfrac7{18}=54\div$( あ )$\times$( い ) と表したとき,( あ ),( い )に数を入れ,$54\times\dfrac7{18}$ の計算の意味を,10~20字程度の言葉で説明しなさい。また,計算の結果も答えなさい。

$54\times\dfrac7{18}=54\div(\ 18\ )\times ( 7)$

よって (あ)は18,(い)は7

また,

\[54\times\dfrac7{18}=\overset{\color{red}3}{\bcancel{54}}\times\dfrac7{\underset{\color{red}1}{\bcancel{18}}}=3\times7=21\]

答えは 21

(2) 1620の10%と1%を求めることにより,200が1620の約何%か答えなさい。答えは整数で求めなさい。割り算を用いてはいけません。

百分率の10%とは,0.1のこと。分数では $\dfrac1{10}$ のことです。つまり,10%とは,全体を10等分した1つ分です。10等分するということは,÷10をするということです。

1620の10%は162,20%が324です。

200は162より大きく,324より小さいので,10%より大きく,20%より小さいことがわかります。

次に,もう少し正確にしていきます。

200のうちの162が10%ですから,残りの200-162=38が,1620の何%がを調べます。

1620の1%は16.2なので,2%が32.4,3%が48.6です。

すると,38は2%の32.4に近いことがわかります。

つまり,162が10%,38が約2%なので,200は10+2=12%程度であることがわかります。

答えは 約12%

(3) (A)3150に対する700の割合と,(B)4700に対する900の割合はどちらが大きいですか。(A)か(B)で答えなさい。またその理由も答えなさい。

3150の10%は315なので,20%は630です。

700は630より多いので,3150の20%より多いことがわかります。

一方,4700の10%は470のなので,20%は940です。

900は940より小さいので,4700の20%より小さいことがわかります。

以上により,(A)の方が大きいことが,割り算で正確に求めなくてもわかりました。

答えは (A)

(4) $\dfrac1{1\times2}+\dfrac1{2\times3}+\dfrac1{3\times4}+\cdots+\dfrac1{19\times20}$ を計算しなさい。

\[\begin{align*} \dfrac1{1\times2}&=\dfrac11-\dfrac12\\[5pt] \dfrac1{2\times3}&=\dfrac12-\dfrac13\\[5pt] \dfrac1{3\times4}&=\dfrac13-\dfrac14\\[5pt] \dfrac1{4\times5}&=\dfrac14-\dfrac15\\[5pt] &\vdots\\[5pt] \dfrac1{19\times20}&=\dfrac1{19}-\dfrac1{20} \end{align*}\]

よって

\[\begin{align*} &\dfrac1{1\times2}+\dfrac1{2\times3}+\dfrac1{3\times4}+\cdots+\dfrac1{19\times20}\\[5pt] =\ &\dfrac11-\dfrac12+\dfrac12-\dfrac13+\dfrac13-\dfrac14+\cdots+\dfrac1{19}-\dfrac1{20} \end{align*}\]

この式をよく見てみると,1から $\dfrac12$ を引いた後に,また $\dfrac12$ を足しています。すると,また1に戻ります。

次に,その1から $\dfrac13$ を引いた後に,また $\dfrac13$ を足しています。すると,また1に戻ります。

これが以後繰り返されるのがわかります。結局は

\[1-\dfrac1{20}\]

だけが残ります。

答えは $\boxed{\dfrac{19}{20}}$

 白と黒のタイルを市松模様に並べた模様があり,各タイルには,図のような規則で番号が書いてあります。黒タイルの50番目に書かれている数字は何ですか。(例えば黒タイルの4番目に書かれている数字は6です。)

10点

黒タイルを図のようなグループに分けます。


すると,黒タイルの数は,

1グループ目までに1個(=1×1)
2グループ目までに1+3=4個(=2×2)
3グループ目までに1+3+5=9個(=3×3)
 $\vdots$
となっています。黒タイルの50番目が,どのグループに入るか考えましょう。

7×7=49,8×8=64ですから,7グループの一番最後が,黒タイルの49番目です。
よって黒タイルの50番目は8グループの1番目です。

8グループの1つ手前にある,白タイルの列の最後にタイルに書かれた番号が何かを考えます。

8番目の奇数は15なので,8グループの1つ手前の白い列までにある黒と白のタイルの合計は

\[1+2+3+4+\cdots+14=(1+14)\times 14\div2=105\]

よって,黒タイルの8グループの1つ手前にある,白タイルの列の一番最後は105です。8グループの1番目はこの次の数ですから,106です。

答えは 106

 500円玉1枚,100円玉3枚,50円玉2枚,10円玉3枚,5円玉1枚,1円玉2枚の合計12枚があります。

 次の各問いに答えなさい。

10点×3=30(点)

(1)  12枚を2つのグループに分けます。合計金額の違いが最も小さくなるようにわけたとき,その差はいくらですか。

500円玉はたった1枚でとても大きな金額になっていることに注目します。

500円玉以外の,残りの硬貨の合計金額は,

100×3+50×2+10×3+5+1×2=437(円)

よって,求める差は 500-437=63(円)

答えは 63円

(2)  50円以下の硬貨だけを使って支払える金額は何通りありますか。ただし0円も1通りとします。

例えば,50円より小さな金額がいくらできるかを最初に調べ上げましょう。すると規則が見えてくるはずです。

0円,1円,2円,
5円,6円,7円,
10円,11円,12円,
15円,16円,17円,
20円,21円,22円,
25円,26円,27円,
30円,31円,32円,
35円,36円,37円

以上の3×8=24(通り)通りあります。
このそれぞれに50円玉を1つ加えることで,次の金額が作れます。

50円,51円,52円,
55円,56円,57円,
60円,61円,62円,
  $\vdots$

85円,86円,87円

以上3×8=24(通り)あります。

もう1枚50円玉を加えると,100円から137円の24通りができます。

以上により 24×3=72通り

答えは 72通り

(3)  異なる組合せで同じ金額が作れるものを,すべて答えなさい。

10円玉2枚と1円玉2枚で,同じ金額を2つ作ることができるのは,1円,10円,11円の3通りです。

次に,金額の大きい方を考えます。

100円2枚と,100円1枚,50円2枚
100円1枚と,50円2枚

このそれぞれで,最初に数えた1円,10円,11円の3通りの硬貨を追加することで,同じ金額が作れます。

答えは
 100円2枚 と 100円1枚,50円2枚
 100円2枚,1円1枚 と 100円1枚,50円2枚,1円1枚
 100円2枚,10円1枚 と 100円1枚,50円2枚,10円1枚
 100円2枚,10円1枚,1円1枚 と 100円1枚,50円2枚,10円1枚,1円1枚
 100円1枚 と 50円2枚
 100円1枚,1円1枚 と 50円2枚,1円1枚
 100円1枚,10円1枚 と 50円2枚,10円1枚
 100円1枚,10円1枚,1円1枚 と 50円2枚,10円1枚,1円1枚

以上の8通り。

 次の会話文を読んで,あとの問いに答えなさい。

10点×2=20(点)

りかクラブのあきとみなが、先生も交えて、光の三原色の原理について話しています。

あき:「ねえみな,スマホやテレビの画面に使われている色って,赤・緑・青の3つの色だけなんだって。」

みな:「なんで3つだけで,あんなにたくさんの色を見せられるの?」

あき:「それはね,『RGB』っていうんだけど,光の3原色っていうんだ。RはRed(赤),GはGreen(緑),BはBlue(青)のことだよ。あの3色の光をいろんな強さで組み合わせるからだよ。でも今回はわかりやすくするために,光の強さは『0』か『1』だけで表すことにするよ。0は光らない,1は一番つよく光るって意味。」

みな:「数字で表せば、どんな色が作れるのか想像しやすいね。」

あき:「たとえば次の表を見てみて。」

いろのなまえ R(あか) G(みどり) B(あお)
くろ 0 0 0
あか 1 0 0
みどり 0 1 0
あお 0 0 1
きいろ 1 1 0
マゼンタ(紫) 1 0 1
シアン(水色) 0 1 1
しろ 1 1 1

みな:「ああ,けっこういろんな組み合わせで色が作れているのね。」

そこに先生がやってきました。

先生:「よく調べたね。このしくみは『加法混色』っていうんだ。光の強さを足し算みたいに混ぜて、合計が『1』を超えたら『1』にするんだよ。」

みな:「じゃあもし赤と青を混ぜると?」

あき:「赤が100で青が001。混ぜると赤1+0=1、緑0+0=0、青0+1=1で101。だから紫色になるよ。」

みな:「なるほど!数字は1と0だけで考えるから、わかりやすいね。」

(1) 赤色と緑色の光を混ぜると何色になりますか。表の数字を使って理由も書きなさい。

赤色の100と,緑色の010を足すと
 R:1+0で1
 G:0+1で1
 B:0+0で0
よって2つの光を足すと 110
これは表より黄色です。

答えは 黄色

(2) 黄色とシアンの光を混ぜると何色になりますか。表の数字を使って理由も書きなさい。

黄色の110と,シアン011を足すと
 R:1+0で1
 G:1+1で2になりますが,1をこえたら1にします。
 B:0+1で1
よって2つの光を足すと 111
これは表より白色です。

答えは 白色