こうたさんとかなえさんは、放課後の教室で自作のボードゲーム「カラー・フリップ」の対戦準備をしています。二人はルールをまとめながら、特定の局面での石の動きについて話し合っています。二人の会話を読んで、あとの問いに答えなさい。

10点×5=50(点)

こうた「やっと『カラー・フリップ』のルールが完成したね。盤面ばんめんは縦6マス、横6マスの合計36マス。座標を、一番左上のマスを A1 、右に1つ進んだマスを B1 、一番右下のマスを F6 と呼ぶことにしよう。」

かなえ「交互に石を置いて、最後に石が多い方が勝ち。基本はシンプルだけど、ルールCの「カラー・フリップ」がこのゲームのポイントね。」

【カラー・フリップ ルール】

  • ルールA: 黒と白が交互に、空いているマスに1つずつ石を置く。パスはできない。
  • ルールB: すでに石がある場所には置けない。
  • ルールC(カラー・フリップ、以下CF): ボード上の任意の $2 \times 2$ の正方形(計4マス)に注目する。その4マスすべてが石で埋まり、かつ、その4マスにある石の色の比が3:1になった瞬間、1枚だけの色を、3枚ある方の色にひっくり返す。
  • ルールD(連鎖れんさ): CFによって石の色が反転した結果、その石を含む「別の $2 \times 2$ の正方形」が、新たにルールCの条件を満たした場合、連続してCFが発生する。
  • ルールE(連鎖の制限):石を1個おくことで起こるCFの合計が5回以上になるときは、CFが4回以下でおさまるところで連鎖が止まる。

こうた「ルールCは、$2 \times 2$ のエリアならどこでも対象になるということだね。もし石を置いたとき、その $2 \times 2$ のエリアが「自分2枚:相手2枚」だったら、何も起きない。CFを起こすには、置く前の時点でその4マスのうち、自分の石が2枚、相手の石が1枚、そして空きマスが1枚という状態で、その空きマスに自分が置かなければならないんだ。」

かなえ「 その通りよ。でも、このルールで怖いのは、自分の番なのに相手にCFを許してしまうケースね。例えば次の局面を見て。」

こうた「 黒の番だね。空いている C3 に黒を置くとしよう。まず、左上の $2 \times 2$ (B2, C2, B3, C3)は黒2枚、白2枚だから何も起きない。」

かなえ「 でも、右上にある正方形(C2, D2, C3, D3)はどうかしら?」

こうた「 ……あ! 白が C2, D2, D3 の3枚あって、今置いた黒の C3 が1枚だけだ。黒の番なのに、白にとってのCF条件『白3:黒1』が成立してしまった!」

かなえ「 そうなの。だから今置いた黒の C3 は、即座に白にひっくり返るわ。そしてルールDの「連鎖」が始まるの。ひっくり返って白になった C3 を含んでいる「下の正方形(C3, D3, C4, D4)」を見て。」

こうた「 このエリアは、置く前は黒1枚、白2枚、空き1枚だった。そこに黒を置いて、さらにそれが白に変わったわけだから連鎖が起こる。」

かなえ「 正解。最終的に石は全部で白が( ア )枚、黒が( イ )枚になるね。」

こうた「恐ろしい連鎖だね。ところで次のような局面で、C3に黒を置くとどうなるのかな。」

こうた「C2, D2, C3, D3 のエリアは白3黒1となるけど、B3,C3, B4, C4 のエリアは黒3白1になるよ。」

かなえ「それはルールCをよく読むと『石の色の比が3:1になった瞬間』とあるわ。C3に黒を置いた瞬間の状態を観察するの。その上で右上のC2, D2, C3, D3 のエリアと、左下のB3,C3, B4, C4 のエリアでCFが起こるかどうかを判断して。」

こうた「なるほど、わかったよ。

かなえ「それでは次の局面を考えてみましょう。」

かなえ「次が黒の番として、C3 に黒が置かれたら、どんなふうに変化するか考えてみて。」

こうた「カラーフリップが( ウ )回起こって、黒が合計( エ )個になる。」

かなえ「その通りよ。では、次の番が黒ではなく白だったら、白はどこに置くと、白が最も多くなるかしら。」

こうた「それは( オ )だよ。ここに置けば、カラーフリップが( カ )回起こって、白は全部で( キ )個になるから。」

かなえ「そうね。」

(1) 会話文中の空欄( ア )、( イ )に入る数値を答えなさい。

(2) 下線①について、黒と白のは配置はどのようになりましたか。解答欄に○か●を書きなさい。

(3) ( ウ )、( エ )に入る数を答えなさい。

(4) ( オ )にはいる場所を、A1などのように書きなさい。

(5) ( カ )、( キ )に入る数を答えなさい。

 次の会話文を読み,あとの問いに答えなさい。

10点×5=50(点)

佐藤先生「今日は、この立体パズルに挑戦しよう。見た目は1辺が3cmの透明な立方体だが、中には1cmの小さな立方体(セル)が27でできている。」

りお「きれいですね。中にライトが仕込んであるんですか?」

佐藤先生「そうなんだ。赤・緑・青のLED電球が、各色4個ずつ合計12個入っている。1つのセルには最大1つまでしかライトを置けない。だから、LED電球が入っているセルは12個だけだ。まず座標を決めよう。正面から見て左から右へ『1~3列』、下から上へ『1~3段』、手前から奥へ『1~3層」とする。」

あきら「先生、光の重なり方はどう見えるんですか?」

佐藤先生「この装置の各面には特別なしかけがしてあり、視線と平行な一直線上にある3つのセルの光が混ざって1つの色として見える。例えば次の図で、矢印の方向から見たとき、右上の3つのセルに含まれるLEDによって色が決まるんだ。」

佐藤先生「どんな色に見えるかは、次の光の3原色のルール(加法混色)に従うよ。」

 ・赤 + 緑 =( ア )
 ・緑 + 青 =( イ )
 ・青 + 赤 =( ウ )
 ・赤 + 緑 + 青 = 白色
 ・光がない = 黒色

佐藤先生「最後の『光がない = 黒色』に注意しておこう。暗い室内で行うと思えばいい。一直線上に同じ色のライトが2つあっても、見える色に変化はないものとする。

りお「ライトはどのように配置するのですか?」

佐藤先生「ライトの配置は次のようにしよう。」

【ライトの配置】

1層目:ライトは「各辺の中点」にあたる4か所(1列2段、2列1段、2列3段、3列2段)にのみ配置される。
2層目:ライトは「4つの角」にあたる4か所(1列1段、1列3段、3列1段、3列3段)にのみ配置される。
3層目:1層目と全く同じ位置に配置される。

あきら「色の配置はどうなっているんですか?」

佐藤先生「色は層ごとに次のようにしよう。」

 ・1層目:赤が2個、緑が2個。
 ・2層目:緑が2個、青が2個。
 ・3層目:青が2個、赤が2個。

佐藤先生「これで合計各色4個ずつだ。具体的な場所は、各層で同じ色のライトが向かい合う、または対角線上に並ぶようになっている。」

りお「例えば、1層目の「1列2段」が赤なら、その反対側の「3列2段」も赤、残りの「2列1段」と「2列3段」が緑になるということね。」

佐藤先生「では、ここからが本番だ。この装置にはスイッチがある。私が今スイッチを押すと、次のような2つの変化が起こるんだ。

スイッチによる変化

  • 変化1:2層目が、右へ1列分スライドし、右端(3列目)から押し出されたライトは、同じ層の左端(1列目)に戻ってくる。
  • 変化2:3層目が、下へ1段分スライドし、下(1段目)から押し出されたライトは、同じ層の一番上(3段目)に戻ってくる。

あきら「なるほど、ループするんですね。」

佐藤先生「1層目だけは動かしていないよ。それじゃ、スイッチを入れたよ。」

りお「ライトの移動が完了したね。現在の状態を観測してみましょう。」

【観測結果:スイッチ操作後】

  • 正面から見た(1列目、1段目)は、( イ )色に見えた。
  • 正面から見た(2列目、1段目)は、( ウ )色に見えた。
  • 正面から見た(2列目、3段目)は、黄色に見えた。

りお「この結果だけで、1層目から3層目までの今の状態がわかるね。

あきら「正面から見ると、いろいろな色が見えるね。

りお「スイッチを押す前とあとの状態と比べると、正面から見て( エ )と( オ )と( カ )は個数に変化がないね。」

あきら「あと、白がないね。白を作るとしたら、3層目の青と赤の位置を入れかえることで、スイッチを押したあとでは正面から見て( キ )列目の( ク )段目に白が見えるようになるね。」

(1)会話文中の空欄( ア ) ~ ( ウ ) に入る適切な色を、次のAからFの中から選び、記号で答えなさい。
  A:灰色(グレー)  B:黄色(イエロー)  C:肌色(ベージュ)
  D:むらさき(シアン)  E:黒(ブラック)  F:水色(マゼンタ)

(2)下線部①について、スイッチを押したあと、各セルの色の配置はどうなっていますか。解答欄に書きなさい。

(3)下線部②について、正面から見える色を解答欄に書きなさい。

(4)( エ )~( カ )に入る色を答えなさい。

(5)( キ )、( ク )に入る数字を答えなさい。