2.連立方程式:中学2年数学―オリジナル基礎教科書
中学数学[総目次]
中学2年数学 2章 連立方程式
1次方程式検定
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1.連立方程式とは
皆さんは小学校の時,一度は次のような問題を解いたことがあるでしょう。
問 つるとかめを合わせた数は12です。足の数は全部で38でした。つるとかめの数はそれぞれいくつですか。
この問題,そうです。「つるかめ算」です!
😓「それ,苦手だったんだよね~」
そんなあなたでも,もう大丈夫ですよ!
方程式さえあれば,勝手に答えまでたどり着けます。
1年生のときに学習した,あの手順を思い出してください。
方程式で解く手順
1° わからない数量を文字でおく
2° その文字を使った方程式を導く
3° 作った方程式を解く
4° 解いた答え(解)が問題に適しているか確かめる
それではこの手順で解いていきましょう。
1° わからない数量を文字でおく
つるの数を $x$,かめの数を $y$ とします
2° その文字を使った方程式を導く
つるとかめの合計について $x+y=12$ …①
足の合計について $2x+4y=38$ …②
さあ,困りました。
①と②の2つの式からどのようにして $x$ と $y$ を求めればよいのでしょうか?
****
②は両辺を2で割って
$x+2y=19$ …③
としておきます。
\[\begin{cases} x+\ y=12\ \ \cdots①\\[5pt] x+2y=19\ \ \cdots③ \end{cases}\]
このように,複数の方程式を組にしたものを,連立方程式(れんりつほうていしき)といいます。
①が成り立つ $x$ と $y$ の組の例を挙げると,
\[1+11=12\\[5pt]2+10=12\\[5pt]3+9=12\]
などの他に,
\[0.1+11.9=12\\[5pt]-1+13=12\]
など,数え上げればきりがありません。
そして,①を満たすこれら無数の組の中から,③の $x+2y=19$ を満たす組を探すと,
\[x=5,\ \ y=7\]
があります。実際,
①は $5+7=12$
③は $5+2\times7=5+14=19$
です。
このように,2つの方程式を成り立たせる $x$ と $y$ の組を,この連立方程式の解(かい)といい,その解を求めることを,連立方程式を解く(とく)といいます。
さて,ここで問題。
$x=5,\ y=7$ はどうやって見つけ出したのでしょうか?
それを次にお話しします。

2.連立方程式の解き方
①と③の両方を満たす $x$ と $y$ の組み合わせを求める方法として,
加減法 と 代入法
の2つがあります。
いずれにしても,やろうとしていることは同じで
ここがポイント!
1文字消去
です。
加減法(かげんほう)
2つの式を足したり引いたりして,一方の文字を消去します。

※これで $x$ が消去され,$y$ だけの式になりました!
従って $y=7$
①に代入して $x+7=12$ よって $x=5$
こたえ つるの数は5,かめの数は7
代入法(だいにゅうほう)
一方の文字について解き,他方の式に代入することで,一方の文字を消去します。
①を $x$ について解くと $x=12-y$
これを③に代入して $(12-y)+2y=19$

※これで $x$ が消去され,$y$ だけの式になりました!
整理して $12+y=19$
よって $y=7$
これを①に代入して $x+7=12$ よって $x=5$
こたえ つるの数は5,かめの数は7
補足
$x=5,\ y=7$ を
\[(x,\ y)=(5,\ 7)\]
と書くことがあります。

3.いろいろな連立方程式
ここからは,いろいろなタイプの連立方程式を解いていきましょう。
どんな連立方程式も,方針はいつも同じです。
ここがポイント!
1文字消去

例題1 次の連立方程式を解きなさい。
\[\left\{\begin{array}{ll} x+2y=4&\cdots ①\\[5pt] 2x+3y=5&\cdots ② \end{array}\right.\]
🔹加減法
考え方
そのまま足しても引いても,どちらの文字も消えません。
式を何倍かして,係数をそろえます。
ポイント
一方の文字の係数をそろえる
こたえ
\[\begin{array}{rl} 2x+4y=8&\cdots ①\times2\\[5pt] -)\ \ 2x+3y=5&\cdots ②\\[5pt] \hline y=3& \end{array}\]
①に代入して $x+2\times3=4$
$x=-2$
答えは $x=-2,\ y=3$
🔹代入法
①を $x$ について解くと $x=4-2y$
これを②に代入して $2(4-2y)+3y=5$
展開して $8-4y+3y=5$
整理して $-y=-3$ よって $y=3$
①に代入して $x+2\times3=4$
$x=-2$
答えは $x=-2,\ y=3$

例題2 次の連立方程式を解きなさい。
\[\left\{\begin{array}{ll} 3x+2y=4&\cdots ①\\[5pt] 8x-3y=19&\cdots ② \end{array}\right.\]
🔹加減法
考え方
例題1と異なり,両方の式を変形する必要があります。
こたえ
\[\begin{array}{rl} 9x+6y=12&\cdots ①\times3\\[5pt] +)\ \ 16x-6y=38&\cdots ②\times2\\[5pt] \hline 25x\hspace{10mm}=50& \end{array}\]
両辺を25で割って $x=2$
①に代入して $3\times2+2y=4$
$6+2y=4$
$2y=-2$
$y=-1$
答えは $x=2,\ y=-1$
🔹代入法
①を $y$ について解くと $2y=4-3x$
$y=\dfrac{4-3x}2$
これを②に代入して $8x-3\left(\dfrac{4-3x}2\right)=19$
両辺を2倍して $16x-3(4-3x)=38$
展開して $16x-12+9x=38$
整理して $25x=50$ よって $x=2$
(以下,加減法と同じなので省略)
教訓
一般に,代入法は加減法より難しくなる場合が多い

例題3 次の連立方程式を解きなさい。
\[\left\{\begin{array}{ll} \dfrac34x+\dfrac12y=1&\cdots ①\\[5pt] 8x-3y=19&\cdots ② \end{array}\right.\]
こたえ
ポイント
式を簡単にしてから計算する
①の両辺を4倍すると $3x+2y=4$
(あとは例題2と同じ)

例題4 次の連立方程式を解きなさい。
\[\left\{\begin{array}{ll} 3x+2y=4&\cdots ①\\[5pt] 11x-3(x+y)=19&\cdots ② \end{array}\right.\]
こたえ
②を整理すると $8x-3y=19$
(あとは例題2と同じ)

$A=B=C$ の形
例題5 次の連立方程式を解きなさい。
\[x+2y=4x+7y=1\]
考え方
$A=B=C$ の形をした方程式
→ $A=B,\ B=C,\ A=C$ の3つのうちから,自由に2つ選んで連立方程式を作ります。
\[\begin{cases} A=B\\[5pt]A=C\end{cases} \hspace{5mm}\begin{cases} A=B\\[5pt]B=C\end{cases} \hspace{5mm}\begin{cases} A=C\\[5pt]B=C\end{cases}\]
3つのうちのどれを使って解いてもOK!
ここでは $\begin{cases}A=C\\B=C\end{cases}$ を使って解いてみます。
こたえ
問題の方程式は,次のように書ける。
\[\left\{\begin{array}{ll} x+2y=1&\cdots ①\\[5pt] 4x+7y=1&\cdots ② \end{array}\right. \]
\[\begin{array}{rl} 4x+8y=4&\cdots ①\times4\\[5pt] -)\ \ 4x+7y=1&\cdots ②\\[5pt] \hline y=3& \end{array}\]
①に代入して $x+2\times3=1$
よって $x=-5$
答えは $x=-5,\ y=3$

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