高校数学[総目次]
数学C 第2章 複素平面
スライド | ノート | 問題 | |
1. 複素平面 | |||
2. 複素数が表す図形 | |||
3. 極形式 | |||
4. ド・モアブルの定理 | |||
5. 複素数と図形 |

2.複素数が表す図形
演習問題
問題1【基本】
複素数 z=2+3i,w=4−i について,次の各問いに答えよ.
(1) |z| を求めよ.
(2) z×w を計算し,その絶対値 |z×w| を求めよ.
(3) |z×w|=|z|×|w| であることを確認せよ.
問題2【基本】
複素数 z が |z|=1 かつ z≠±1 を満たすとき,z+1z−1 が純虚数となることを示せ.
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解答
(1)
|z|=|2+3i|=√22+32=√4+9=√13
(2)
z×w=(2+3i)(4−i)=8−2i+12i−3i2
=8+10i+3=11+10i
|z×w|=√112+102=√121+100=√221
(3)
|w|=|4−i|=√42+(−1)2=√16+1=√17
|z|×|w|=√13×√17=√221=|z×w|
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複素数 α が純虚数であることは,α の実部が0,かつ α 自身が0でないことと同値です.α の実部は α+¯α2 で表されます.
解答
z≠−1 であるから z+1z−1≠0.
また,z+1z−1 の実部の2倍は,|z|=1 より z¯z=1 に注意すると,
z+1z−1+¯(z+1z−1)=z+1z−1+¯z+1¯z−1=(z+1)(¯z−1)+(¯z+1)(z−1)(z−1)(¯z−1)=(z¯z−z+¯z−1)+(¯zz−¯z+z−1)|z−1|2=0
従って,複素数 z+1z−1 は0でなく,かつ実部が0であるから純虚数である.
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