高校数学[総目次]
数学A 第1章 場合の数
| スライド | ノート | 問題 | |
| 1. 集合 | |||
| 2. 場合の数 | |||
| 3. 順列 | |||
| 4. 円順列・重複順列 | |||
| 5. 組合せ | |||
| 6. 二項定理 |

2.場合の数

2.1 樹形図
数え上げの原点は,この図にある
これからしばらくの間「…である場合は何通りか?」といった問いを考えていくことになる.しかし見つけた端から「1通り,2通り,3通り,…」と数えていくと,多くの場合,見落としを招き,あるいは同一のものを重ねて数えるという過誤に至りかねない.場合の数を考える上では
漏れなく,ダブりなく
が何にも増して重要であり,これを実現するために様々なアイデアが考案されている.その1つで最重要といえるのが次に紹介する樹形図(じゅけいず)である.
例題1 1,2,3を1度ずつ用いて3桁の数は何通りできるか.

図より,6通り…(答)
上のような図を樹形図という.樹形図を見れば,「漏れなく,ダブりなく」がひと目で確認でき,題意の数が確かに6通りであるとわかる.このように樹形図は極めて優秀なツールと言える.樹形図によれば「…の場合は全部で何通りあるか」の答えが最後の枝(破線で囲まれた部分)の本数に示されている.ここでは最後の枝が6本であるから求めるものは6通りである.
例題2 大・中・小の3つのさいころを投げるとき,出た3つの目の数の積が12となるのは何通りあるか.
こたえ

樹形図の弱点
樹形図を描けば,どれほど複雑な設定であっても機械的に答えを導き出せるため,極めて優秀なツールである──そのようなことをすぐ上で述べておきながら,たちまち矛盾するようなことを言うようだが,求める答えが「最後の枝の本数」によって示されるという性質上,場合の数がわずかに増えるだけで枝がどんどん広がり,図全体を制約ある紙面に書き尽くすことには相等難儀する.従って樹形図だけでなく,これを補う別種のアイデア,あるいは代替の方法論が,やがて不可欠となってくるのである.

2.2 和の法則
同時には起こらない事柄を考えるとき
例 さいころを1回だけ投げる場合
事柄A:2以下の目が出る.→1と2の2通り.
事柄B:4以上の目が出る.→4,5,6の3通り.
AまたはBが起こるのは,1,2,4,5,6 の5通りである.
ところで,AとBは同時には起こらない.(さいころを1回投げたとき,2以下の目が出て,かつ4以上の目も出る,つまり,2つの目が同時に出るということはない.)
このとき,AまたはBが起こる場合は, \[2+3=5(\mbox{通り})\] という具合に計算できる.
一般に次が成り立つ:
和の法則 事柄 A, B は同時に起こらないとする. A の起こり方が $m$ 通り,B の起こり方が $n$ 通りあるとき,A または B の起こる場合は\[m+n\ \mbox{通り}\]
注意
「同時に起こらない」という仮定は重要である.例えば,
事柄A:2以下の目が出る → 1と2の2通り
事柄B:偶数の目が出る → 2,4,6の3通り
とする.

このとき,AまたはBが起こる場合は,
✕ $2+3=5$
○ $2+3-1=4$

2.3 積の法則
AかつBの場合の数を考えるとき
例 大小2つのさいころを同時に1回投げる.
事柄A:さいころ(大)の目が3以下→1,2,3の3通り
事柄B:さいころ(小)の目が5以上→5,6の2通り

AとBがともに起こる場合は,右の樹形図より6通り.
ところで,Aが起こるどの場合でも,Bの起こる場合は5か6の2通りである.
このときAとBがともに起こる場合は, \[3\times2=6(\mbox{通り})\] といった具合に計算できる.
一般に次が成り立つ:
積の法則 事柄 A が起こる場合が $m$ 通り,その各々の場合に事柄 B が起こる場合が $n$ 通りあるとき,A と B がともに起こる場合は,\[mn\ \mbox{通り}\]

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