高校数学[総目次]

第6章 微分法・積分法

  スライド ノート 問題
1. 微分係数      
2. 導関数      
3. 接線      
4. 関数の値の変化      
5. 極大・極小      
6. 関数のグラフと方程式・不等式      
7. 不定積分      
8. 定積分      
9. 様々な定積分      
10. 面積      

3.接線(数学Ⅱ微分法)

演習問題

問題1【基本】
 曲線 $y=ax^3+bx^2+cx+d$ が点 $(0,-1)$ で直線 $y=-5x-1$ に接し,点 $(-1,1)$ で直線 $y=2x+3$ に接している.定数 $a,b,c,d$ の値を求めよ.

問題2【標準】
 2曲線 $y=x^2,\ y=-(x+2)^2$ の両方に接する直線の方程式を求めよ.

問題3【標準】
 曲線 $y=x^3$ の上の点で,原点以外の点Pにおける接線が,$x$ 軸,$y$ 軸及び再びこの曲線と交わる点をそれぞれQ,R,Sとするとき,QR:RSを求めよ.

問題4【標準】
 曲線 $y=x^3-3x^2$ の接線のうち,この曲線と接点以外の共有点をもたないものの方程式を求めよ.

問題5【標準】
 2曲線 $y=x^2-2,\ y=x^2+ax+3$ の交点におけるそれぞれの曲線の接線が直交するとき,定数 $a$ の値を求めよ.

問題6【発展】
 関数 $y=x^4-3x^2+2x$ のグラフ上の異なる2点で接する接線の方程式を求めよ.

問題1【基本】

 曲線 $y=ax^3+bx^2+cx+d$ が点 $(0,-1)$ で直線 $y=-5x-1$ に接し,点 $(-1,1)$ で直線 $y=2x+3$ に接している.定数 $a,b,c,d$ の値を求めよ.

 $x=p$ で接するときは\[f(p)=g(p),\ f'(p)=g'(p)\]の言い換えが定石です.

解答

 $f(x)=ax^3+bx^2+cx+d$ とおくと,$f'(x)=3ax^2+2bx+c$.

 点 $(0,-1)$ で直線 $y=-5x-1$ に接するから

\[f(0)=-1,\ \ f'(0)=-5\]

\[\therefore d=-1,\ \ c=-5\]

 点 $(-1,1)$ で直線 $y=2x+3$ に接するから

\[f(-1)=1,\ f'(-1)=2\]

\[\therefore -a+b-c+d=1,\ 3a-2b+c=2\]

 $c=-5,\ d=-1$ を代入して

\[-a+b+5-1=1,\ \ 3a-2b-5=2\]

 これを解いて,$a=1,\ b=-2$.

 以上により $a=1,\ b-2,\ c=-5,\ d=-1$.

問題2【標準】

 2曲線 $y=x^2,\ y=-(x+2)^2$ の両方に接する直線の方程式を求めよ.

2つの解法があります.

解答

解法1
 一方の接線の方程式を作る→連立して重解条件