高校数学[総目次]
数学B 第1章 ベクトル
スライド | ノート | 問題 | |
1. ベクトルと有向線分 | |||
2. ベクトルの演算 | |||
3. ベクトルの成分 | |||
4. ベクトルの内積 | |||
5. 位置ベクトル | |||
6. ベクトル方程式 | |||
7. 平面ベクトルの応用 | |||
8. 空間ベクトル | |||
9. 空間ベクトルの成分 | |||
10. 空間ベクトルの内積 | |||
11. 空間の位置ベクトル | |||
12. 空間ベクトルの応用 | |||
13. 空間のベクトル方程式 |

7.平面ベクトルの応用
平行でなく,かつ
ここで
7.1 線分上の点の存在範囲
点が線分上にあるための条件

直線AB上の点Pは
Pが線分AB上
となることが,下のアニメーションからわかる:

Pは線分AB上にある
整理して
ここで,
これが,点Pが線分AB上にある条件である.
※ ①と②は全く同じ条件を指しているが,この言い換えはグラフで考えると理解しやすい.詳しくはスライド 参照
点Pが線分AB上にあるための条件 点Pが
この結果は次節にある,点が三角形の周や内部にある条件で用いられる.
補足
線分の両端を含まない場合
点Pが線分AB上にあり,かつ線分の両端であるAとBを含まない場合は,上のアニメーションから
となる.

7.2 三角形の内部を表すベクトル
まずは線分上の点についての例から
というように右辺を1にしてやると,
という具合に無理に
となる.すると,

ここでのポイントは,
係数の和を1にして,前節の結論に帰着させる
ことにある.
次に線分上の点についての一般論
となるから,
という具合に書き換える.すると
と表され,前節の結論により点Pは線分CD上にあることがわかる.

点が線分上にあるための条件
先ほど 点Pが線分AB上にあるための条件 を確認したが,それはこの条件式の

ではいよいよ点が三角形の周及び内部にあるための条件
例題 △OABに対して,点Pが
こたえ
その決めた
ここで固定していた
答え 点Pの存在範囲は,△OABの周及び内部
三角形の周及び内部にある条件

補足
点が三角形の内部にあるための条件
上の補足 で述べたように,点Pが線分AB上にあり,かつ線分の両端であるAとBを含まない場合は,
というように不等号の下の「=」がなくなる.よって点が三角形の(周を除く)内部に存在するための条件は,三角形の「周及び内部」の場合での条件で,不等号の下の「=」をすべてなくした次の条件になる:
三角形の内部にあるための条件

例題 △OABにおいて,
答

7.3 2直線の交点を表すベクトル(3つの解法)
交点のベクトルを求める3つの方法
次の例題は教科書に必ずといってよいほど登場しているものであるが,その解法については大抵1通りしか掲載されていない.次の「答その1」がそれだ.しかしこの問題には他にもいくつかの解法があり,加えて「答その1」よりも「答その2」が,「答その2」よりも「答その3」が,よりスピーディーに解ける方法となっている.
例題 △ABCにおいて,辺ABを

答その1
負担は大きいが共通テストでの誘導はこれ
解法のポイント